高血圧診断内容について
高血圧とは
血圧とは、心臓から全身に血液を送り出すときの圧力のことを意味しています。
血圧の指標は、心臓が収縮したときの収縮期血圧(最高血圧)と、心臓が 拡張したときの拡張期血圧(最低血圧)の2つを用います。
血圧の変動には、血液量、血液の粘度、血管壁の弾力度など、さまざま要因が影響しています。
生活習慣病の一つとして、高血圧が重要な問題となっています。
高血圧が持続することは、動脈硬化を促進し、さらには脳や心臓、腎臓などでの障害に繋がります。
そのため、血圧を測定することは、健康状態を確認するための検査項目として重要な役割を果たします。
血圧の基準範囲
高血圧治療ガイドライン2004では、以下のように血圧の判定基準が分類されます。
血圧の判定基準 | |
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至適血圧 | 120mmHg未満 かつ 80mmHg未満 |
正常血圧 | 130mmHg未満 かつ 85mmHg未満 |
正常高値血圧 | 130 ~ 139mmHg または 85 ~ 89mmHg |
軽症高血圧 | 140 ~ 159mmHg または 90 ~ 99mmHg |
中等症高血圧 | 160 ~ 179mmHg または 100 ~ 109mmHg |
重症高血圧 | 180mmHg以上 または 110mmHg以上 |
収縮期高血圧 | 140mmHg以上 かつ 90mmHg未満 |
測定結果について
収縮期血圧が120mmHg未満かつ拡張期血圧が80mmHg未満の場合、至適血圧となります。
収縮期血圧130mmHg未満かつ拡張期血圧 85mmHg未満の場合、正常血圧となります。
正常高値血圧(収縮期血圧130~139mmHg、または拡張期血圧85~89mmHg)は高血圧ではありませんが、高血圧予備群となり、注意が必要です。
収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHgを超えると高血圧と診断され、さらに血圧の値によって「軽症」「中等症」「重症」に分類されます。
血圧を安定させるには、上昇させる様々な要因を取り除くことが必要です。例えば、喫煙や肥満、飲酒、ストレスなどが上昇因子となるので、生活習慣の改善が必要となります。
塩分の過剰摂取も高血圧の原因となるため、減塩が大切となります。1日の塩分の食事摂取基準は、成人での目標量として、男性10g未満、女性8g未満となっています。
健診・診察の日程について
診療日 | 毎週金曜日 ※祝日は休診となります。 午後 13時30分~16時50分 |
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担当医 | 渡辺 修一 |